朽葉考集録

めめとちゃんの雑記帳です

秋が過ぎ去ってく話。

 最近になって、ヨルシカを聴くようになった。"だから僕は音楽を辞めた"をジャケ買いしたのが原因なんだけど、最初聴いた時はただただワードセンスと聴き心地に惚れ込んだし、バックにあるストーリーを理解したら余計に好きになった。僕は凋叶棕やフロム脳のせいで根っからの考察好きだし、ここまで濃密な設定を見せられたら、魅せられるしかないじゃないか!

 …っていうのは別で記事にするとして、ヨルシカは「夏」がよくテーマに出てくる。確かに、夏は僕も嫌いじゃない。風は生温いし、暑苦しいけど、だからこそ涼しい物は余計に涼しく感じるし、夜空も綺麗だ。線香花火を眺めて、風鈴の音を聞いて、冷たい麦茶を1杯…いやー良いね。
 でも、僕は四季の中じゃ一番好きなのは秋なんだよな。というわけで、今回は秋の良さについて話していこう。

 空が茜に染まって、風に揺られた紅や黄色の葉が積もる。その上をさくり、さくり、と音を立てて歩いて、影が伸びていく…。僕にとっての秋は、滅びの季節であり、厳しい冬に備えるため、命を繋ぐために動く季節。静謐の中にも確かにある、生命の息吹。そんな静かな魅力が秋にはある。

 紅葉ってのは謂わば死装束で、散ってしまう物だ。でも、同じく散っていく桜とは違い、紅葉はさほど悲しい物としてピックアップされたりしない。それは多分、桜のように儚い物というよりは華やかな彩りだからなんだろうけども、それでも過ぎ去っていく季節の終わりの証としての紅葉を思ってほしい。
 さらりさらりと擦れて、さくりさくりと足元で音を立てている、小さな秋を思って、なんとも言えない寂しさに襲われてほしい。

 冬が過ぎてから雪の下から現れる葉はどうしようもなく色褪せてしまっているけど、その命を燃やした彩りも時とともに忘れ去られるのだと、そんな感傷に浸ってほしい。
 秋っていいなぁ。飽きがこない。 なんちゃって。