朽葉考集録

めめとちゃんの雑記帳です

掲示板にピン留め。

 鮮明なイメージほど、長く残るようにこの身体はできているらしい。忘れたはずなのに、するするとそれは忍び寄る。影か、這う虫か、意識の外側に紐付けられ、長い長い道を引きずられ、磨り減ることはあっても無くなることはない。

 迷いや、後悔や、傷の古井戸。時に過ちの砂漠に点在する成功のオアシス。記憶とは呪わしいものであり、根拠なき自信の源泉ともなりうる。

憧れや焦がれがくすぶる。なれない、交わらない未来って名前の虚像。秋風に散りばめられた紅、黄金と同様、瞬間は切り抜けても明確にならない、ピンぼけした未来予想図。それに近付けても、それそのものになれやしない…いやそもそも、「それ」がなんなのかすらも定かではなく。

通勤の雑踏で息を殺し、遊歩道で鼻につくゲロの臭いを振り払い、河川敷で気を吐く。それで何が変わるわけでも、いや何を目指すかすら曖昧なくせに、ピンぼけした画像を取り直すシャッターチャンスを待っているわけだ。

望まなかった自由を与えられ、羽をむしられた小鳥が空を眺めてさえずる。

あなたは何を求めるのか。